ゲシュタルト療法
ゲシュタルト療法は、心理学者・精神科医のフレデリック・パールズ(1893〜1970)が提唱した理論。
相談者を統合されて成熟した全体像として捉える療法です。
ゲシュタルトとは、ドイツ語で「全体」「統合」という意味を持っています。
療法では主に役割演技が行われ、相談者に様々な立場を設定して演技をしてもらい、自分の知らない一面に気付いたり、豊かな人格を形成していきます。
療法技法には、主に以下のような例が挙げられます。
■ホットシート
多くの人から自分の欠点や長所を言ってもらいます。
自分の欠点をあえて意識します。
■ドリームワーク
夢の中に登場した人や物になり、その気持ちを話します。
■トップ&アンダードッグ
何かをしなければならない自分と、何かをやりたい自分を対話させます。
■未完の行為
今までやりたかったけれどやれなかったことを行います。
■思っていることと反対のことを言う
小心者だと思っている相談者には「気が大きい」と何回も言わせて、反動形成に気付かせます。
■できないことをする
人前では普段の自分ならできないことを演じさせます。